2012年5月19日土曜日

【資料制作】 まいまい京都、軍都深草まち歩き
~こんな資料を当日プレゼント!~


来る5/20(日)に迫った、まいまい京都「軍都深草まち歩き」。
ぼちぼちと準備中です。昨年度のいちど開催したコースの二度目ということで、勘どころがある程度わかっているせいか、いつになくスムーズに作業が進んでいます。

まいまい京都 / 京都の住民がガイドする、京都のまち歩きイベント | 【深草】 “軍都”深草!戦争のなかの京都を訪ねて:~師団司令部、軍道、軍人湯…京の戦争遺産を歩く~

日本を大きく変えた、太平洋戦争。 京都ももちろん、例外ではありません。 空襲や強制疎開、供出。 そして、大日本帝国陸軍第16師団が創設され 軍事施設が集中した、軍都・深草。 聖母女学院本館として、 ...

まいまい京都でのコースガイドについて、僕の担当コースにご参加された方ならご存じのように、当日パンフレットにとても力を入れています。

やはり口頭のガイドにプラスαして、お持ち帰り用のお土産というか特典もプレミア感があっていいのではないかと。理想的には当日パンフレットだけで、参加費の元が取れたと参加者のみなさんに感じていただけたらいいなあと。なかなかそのレベルの資料はさすがに難しいですけど……。いずれにせよ、できるだけ参加した方に満足していただけるような、そんな資料づくりに今日も今日とていそしんでいる次第です。

そこで今回の「軍都深草」のまち歩きコース。
こんな感じで資料をつくってみました。

2012年5月12日土曜日

【まいまい京都】 “軍都深草”を歩きます
~戦争のなかの京都を訪ねて~



ご無沙汰しております。
ブログ更新が久々となってしまいました。これから気合を入れなおして、この愛おしきMYブログの更新を継続していきたいと心あらたにお誓いする所存です。

さて僕は、まいまい京都というまち歩きグループにてガイドをさせていただいておりまして、このたび来る5/20(日)にまたコースガイドを予定しています。いろんな性格のコースを担当するなかで、今回は“軍都深草”をテーマにしたコースを企画中です。昨年にも開催したコースですが、さいわい大変ご好評いただいたため今シーズンも開催となりました。誠にありがたいことです。

まいまい京都 / 京都の住民がガイドする、京都のまち歩きイベント

【イベント予定一覧】詳細・参加予約は、各タイトルをクリック 同日開催の午前と午後のコースは、続けて参加しやすい場所に設定しています(一部を除く)。 ...

2012年2月19日日曜日

【車石】 ドキッ!車石だらけの企画展はじまる!
~江戸時代、京都と外をつないだ舗装道路~


江戸時代おわりごろの文化2年(1805年)、京都と近江の国をむすぶ東海道の三条大橋~大津の区間に、荷車運搬の労を減らそうと「車石」(荷車のわだちにはまるように溝が彫られた石)が線路のように敷かれました。その数たるや5万個とも6万個とも。前近代の日本には珍しい、舗装された道路が何キロにもわたって続いたのです。
京都新聞|京都・滋賀観光深堀り

江戸時代に京都周辺の街道に整備されていた車石をご存じだろうか。米などを運ぶ牛車が通りやすいように道に敷いた石で、車輪が通る部分にあるすり減ったへこみが特徴だ。東海道や竹田街道、鳥羽街道では今でも名残を ...
その後、明治初年度の道路改修でいっせいに撤去されたはずなのですが、車石はいまでも京都市山科区内の旧東海道沿いに点々と残っています。

2012年2月16日木曜日

【橋】 三条大橋の擬宝珠
~商店前に置かれた謎の移築物件~

三条大橋

京都市の北山(あこがれの北山)に住んでいる僕は、職場まで南のほうへ約15kmの道のりを1時間ほどかけて自転車で走っています。そこそこの距離をのんびりと自転車通勤です。

北山から南へと向かうルート選択を楽しみとしていまして、最近は南北の通りでいえば新町通を基本にしたビバ自転車通勤の日々となっています。

新町通は、平安時代の「町小路」からずっと中世を経て近世に至るまで、京都の南北メインストリートだっただけあって、見どころの多いまちなみが今もおもしろいです。ちなみに、僕らが日本中のあちこちで普段使っている「~町」という地名表記は、新町通の元の名称である「町小路」がそもそもの元祖だったりもします。京都はおろか、日本の歴史上においても重要な通りが新町通なわけです。

そんなビバ新町通な日々のなかで、注目の物件を新町通二条上ルにて発見しました。商店前に置かれた橋擬宝珠です。

2012年2月15日水曜日

【三階建て町家】 本日の物件
~大宮通七条下ル、ピンク色の壁~

自転車通勤はいろんなものを発見します。
ここ数年凝っているのが、三階建て町家の探索。

在るようで無い、無いようで在る。こんな発見の面白さを、三階建て町家に感じている次第です。物件を発見したときは、その日一日をハッピーな気持ちを送ることができてめっけものなのです。

そんなわけで、本日の三階建て町家です。所在地は京都市内の下京区大宮通七条下ル。交差点「大宮木津屋橋」のちかく。

■ 三階建て町家、大宮通七条下ル。
  1. 直方体のようなシルエット
  2. 各層の低い逓減率
  3. 一~二階の屋根は庇のようにちょこんと付く形
  4. 三階はアールのついたむくり屋根
すなわちこれは、本ブログの分類としては典型的な「層塔型」に含まれる物件です。これで雨樋が青銅製ならばさらに典型的なのですが、この物件はプラスチックの雨樋でした。あるいは、雨樋は後の補修により交換されたのでしょうか(希望的観測)。

2012年2月11日土曜日

【茨木】 おもしろいぞ!ビバ茨木の旅(前編)
~ まずは駅前、そして茨木別院から梅林寺へ~

茨木市に行ってきました。
こちらを訪れたのは実のところ今回が初めてで、 予定の合間に1時間ほど駅周辺をぼちぼちと歩いてみました。これがなかなかの見所づくしといいますか、足と視線を留めるほかないスポットが目白押しで、ビバ茨木な喜びで心が満たされた逗留となりました。

本ブログは京都の名を冠していますが、ブログ開設早々に京都から飛び出して茨木のまち案内をお許しいただけたら。茨木の魅力をしばしご堪能ください。

京都から茨木へは阪急烏丸駅から特急に乗って20数分、阪急沿線の人情味あるまちなみや変化に富む自然景観を車窓から楽しみながらの道行きです。ここで以前からの希望なのですが、阪急沿線を京阪特急で流してみたい。沿線風景はバラエティ豊かな阪急、電車本体はラグジュアリーな京阪特急がかねてからお気に入りでして、阪急と京阪が恩讐をこえて世紀の握手をと心待ちにしている次第です。

そんなことをいつものごとくぼやっと考えているうちに、阪急茨木市駅に到着。こちらの駅は初めての下車です。意外というか、かなりの都会。茨木市駅前は人出も多く、数多くの商店がお客でにぎわっていました。

■ 茨木は都会だよ。
これは侮れないまちです。気を入れて行かないと。そんな思いで駅を出て、駅前の大通りを西へと進みます。するとお寺の大きな屋根が見えてきました。いや極めて大きな屋根です。

■ 茨木別院、本堂の大屋根
真宗大谷派(東本願寺)茨木別院。ホームページによると「茨木別院は、かつて茨木御堂、茨木御坊、茨木掛所といい、現在でも“御坊さん”と呼ばれ地域の人々に親しまれ、北摂地域における教化の拠点となっています」ということです。

真宗大谷派(東本願寺)茨木別院
茨木別院は真宗大谷派(東本願寺)別院として400年以上に渡って、北摂地域における教化の拠点となっています。 大阪教区第10組・第11組の寺院が崇敬寺院となっています。 ...



通りから見えていた大きな屋根は本堂。江戸初期に創建の本堂が大破後、宝暦7年(1763年)に再建が開始、天保7年(1836年)頃に完成した建築だそうです。規模は正面15間(27m)、奥行14間(25m)。茨木市をふくむ北摂地域では、おそらく最大級の仏堂建築でしょう。

2012年2月7日火曜日

【三階建て町家】 本日の物件
~銭湯と合体、モルタル補修~

■ 銭湯と合体した上に、分厚いモルタル補修です。
三階建て町家の収集が年来のテーマでして、今日も今日とて偶然に出くわした物件を写真に収める日々です。なぜって、三階建て町家は記録しておかないとあっさり消えてしまうから。ある日、100円パーキングになっていたりします。

本日の物件。タイプは層塔型ですが、後世のモルタル補修が著しくかなり分厚いお化粧が施された現状です。そのため一見してそれとは分からず、通りすぎてからもしかして…と戻って確認した次第です。

※ タイプ分類についてはまた別に機会を改めて。ここでは三階建て町家について、いったん「層塔型」「望楼型」「非定型」の3種に分けています。

結果的に、分厚いモルタル補修によって外観が面白さを増しているところもいいですね。ガンダムでいえば、フルアーマータイプの重武装感をかもしだしています。